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全客室が離れの宮城県遠刈田温泉「温泉山荘だいこんの花」宿泊レビュー!

 

宮城県蔵王山のふもとに位置する遠刈田温泉。その遠刈田温泉の中でも人気の温泉宿、『温泉山荘だいこんの花』へ夫婦で結婚記念日に宿泊しました。決して派手さはありませんが、大自然に囲まれたわずか18室の離れの部屋は、日常を忘れさせてくれる癒しの空間でした。悩んでいる方はぜひおすすめですよ。

山の中のためアクセスは悪い

『温泉山荘だいこんの花』までのアクセスですが、東北新幹線の場合は東京からだと各駅停車に乗り、「白石蔵王駅」で下車します。宿は駅からタクシーで30~40分程のところにあります。この「白石蔵王駅」は各駅しか停まらないので注意が必要です。

残念ながら宿のサービス送迎は実施していません。その代わりに行き帰り各1便に限り、宿が手配している「乗り合いタクシー」というものがあります。1人片道1,000円の負担で他の宿泊客とタクシーに同乗します。

『温泉山荘だいこんの花』の部屋は2人部屋が基本ですので、他1組の宿泊客と乗合うことになるでしょう。この辺りは少々微妙な気がします。この「乗り合いタクシー」は宿へ事前予約が必要になります。

飛行機の場合は、仙台空港からレンタカーを借りるのが一番ベストです。仙台東部有料道路→仙台南部有料道路→東北自動車道経由→村田ICで降ります。一見分かりにくいようですが、全て直結していますのでスムーズに走ることができます。

ナビにセットしてしまえば、迷う心配はないと思いますし、時間的には約60分といったところです。今回私は自家用車を使いました。東北自動車道を村田ICで降り、国道25号線から県道12号線を経由して30分ほどです。

長閑な山道ですので、運転が苦手な私でもドライブを楽しむことができました。『温泉山荘だいこんの花』に宿泊する際の移動は、是非とも車をオススメします。

入口を入ったらもう別世界!

割烹料理店のような暖簾をくぐり歩いていくと、ちょうど紅葉時季で色鮮やかな樹木が迎えてくれました。間もなくフロントがある母屋の入口が見えてきて、中に入ると最近では珍しい土間が広がっています。

何とも言えない趣があり、それでいてどこか懐かしいような雰囲気が漂っていました。チェックインを済ませ、スタッフの方に部屋へ案内して頂きました。この『温泉山荘だいこんの花』のスタッフの多くは、若い人達で構成されています。若いのにしっかりした接客で、落ち着いて行動している姿に感心してしまいました。

私が宿泊した部屋は「びょうぶ岳」というメゾネットタイプの部屋でした。『温泉山荘だいこんの花』は約1万坪の敷地に、コテージ風の部屋を18室備え、その内14部屋は源泉かけ流しの露天風呂付になります。部屋は18室全て作りが違います。

イメージ的には森林の中にコテージがあるといった感じでしょうか。部屋への移動は屋根のついた廊下を使うことになります。部屋から見える景色は何もさえ切るものがありません。部屋の1Fにはリビングとパウダールーム、トイレとシャワーブースがあります。そして広々としたデッキに露天風呂がありました。

部屋に露天風呂が付いているのは、嬉しいですよね。普通のホテルや旅館とはワンランク上の気がします。

ガラス戸をオープンにすると、気持ちの良い風と川のせせらぎ、小鳥のさえずりが聞こえてきます。吹き抜けになった2Fはベッドルームになっていました。ベッドはシモンズのものを使用しています。ベランダがあり椅子と灰皿も置いてあったので、タバコを吸う方は外でという事のようですね。

『温泉山荘だいこんの花』では浴衣ではなく、作務衣を使用しています。防寒には薄手のマントのような羽織物が用意されていました。移動用には可愛いカゴを使います。ちょっと驚いたのが、部屋の鍵に熊鈴が付いていました。確かに山の中なので、熊が出てもおかしくありませんね。

4つの貸切風呂と様々な施設

『温泉山荘だいこんの花』の特徴は、無料サービスが多いという点です。男女別の大風呂の他に、4つの貸切露天風呂があります。それら貸切風呂は全て無料で、予約も時間制限もありません。空いていれば使えるといったスタイルになっていました。

私達はタイミングが悪いのか、何度も部屋と往復することになりました。使用中は竹で通せんぼする他、入浴中の札を出す約束になっています。実際は部屋に露天風呂が付いているので、それだけで十分満足感がありますね。

泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉で無色透明、入浴するとぽかぽかと体が芯から温まります。また、「どんぐりコテージ」というエステと岩盤浴の施設があります。流石にエステは有料ですが、岩盤浴は無料で利用することができます。岩盤浴用の作務衣とお水も頂けます。

その他、リスや小鳥を見ながら、コーヒーや紅茶などが自由に飲めるサロンがあります。夜はここに夜食のおでんとゆで卵のサービスがありました。季節によってサービスの食べ物が違うようです。

朝は新鮮なトマトジュースが頂けます。このトマトジュースが絶品で、スタッフにお聞きしたところ、レモンと蜂蜜が入っているとのこと。トマトジュースが嫌いな私がおかわりしたほどでした。部屋にもお茶セットがありましたが、私も主人も殆どこのサロンでお茶を飲んでいました。

フロントのある土間では、夕食の後にワインのサービスもありました。チェックアウトの際は、囲炉裏でかき餅を焼くといったお楽しみもありましたね。更に廊下の2ヶ所くらいにアイスキャンディーが置いてあり、これも自由に頂くことができます。この様に『温泉山荘だいこんの花』はサービスが充実していました。

食事の演出も最高!

食事は夕・朝ともにダイニングで頂くことになります。それぞれの席はカタカナの「コ」の字に設計されていて、どの席からも景色が見えるようになっていました。半個室のため周りも気にならず、プライバシーも守られます。お忍びの方にも嬉しいですね。

夕食と朝食は別々の席に案内して下さり、その辺りもさり気ないおもてなしです。夕食の開始時間は18:00~19:00、朝食の開始時間は8:30~9:30になっています。ちょっと朝食時間が遅めなのは、朝寝坊してゆっくり休んで欲しい配慮のようです。その分チェックアウトも11:00と遅めの設定になっています。

夕食のテーブルにつくと、手作りのランチョンマットにお品書きがセットされ、とても心がこもったおもてなしでした。明かりはランプを灯しています。夕食は1品1品運ばれてくる懐石料理スタイルです。

特徴は自家菜園で栽培した新鮮な野菜をふんだんに使っていること。量は余り多くないため、足りない方は追加料理を頼むことも可能です。芋煮汁をコンロで温めながら、熱々を席まで運んで盛ってくれたり、デザートのアップルケーキも席で取分けてくれました。ちょっとした演出が心地よく感じましたね。

ただ、自分で取るのと違って、もっと食べたいのに遠慮がちになるマイナス面があります。朝食は明るい雰囲気の中、品数の多い温かい料理が出されました。バイキングではありませんが、野菜サラダやジュースなど、自分で取分けられるミニコーナーもありました。

『温泉山荘だいこんの花』が人気の理由

スタッフのお話しでは、『温泉山荘だいこんの花』は都会からや連泊の宿泊客が多いそうです。またリピーターも沢山います。正直言って、『温泉山荘だいこんの花』は気楽に泊まれる宿ではありません。今回訪れてみて、高額な宿泊料金でも「また来たい!」と思わせる魅力がありました。

“何もしない贅沢”、“自然との融合”、“心の洗濯”、そういった言葉が浮かんで来ますね。マイナスイオンをたっぷりと浴びることが出来ます。私たちのように何かの記念日など、特別な時に利用するのもオススメです。ちなみに『温泉山荘だいこんの花』は12歳以下の利用は不可となっています。

お1人様の利用は可能です。注意点としては、山の中のため虫が嫌いな人は季節を選んだ方が無難です。また、すぐ近くにスキー場があるので冬は雪が沢山降ります。雪道の運転や寒さが苦手な人も暖かい季節を選んで下さいね。