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日帰り入浴OK!梅ヶ島温泉「さつき苑」の宿泊レビュー

静岡県と山梨県の県境付近に梅ヶ島温泉という温泉があります。そこにある旅館「さつき苑」が天然温泉でゆっくりできるみたい。

今回はそんな隠れた秘境「さつき苑」に訪れましたので、レビューしたいと思います。

静岡駅からかなり遠い秘境・梅ヶ島温泉

梅ヶ島温泉は、静岡と甲府との中間にある温泉です。硫黄のにおいが香るアルカリ性硫黄泉。静岡県の温泉としては穴場だと言えるでしょう。

温泉街というのは市街地から遠く離れていることが多いのですが、この梅ヶ島温泉も例外ではありません。バスでなんと100分!

車でのアクセスでも、新静岡ICから約1時間ですので驚きの遠さです。何しろ戦国時代の武将武田信玄がよく訪れたという温泉ですから、遠いわけですよ。

バスで来る客よりもマイカーやバイク、あるいは送迎車で来る客が多いといった印象です。わたしが訪れたさつき苑も、3人以上の宿泊ならば静岡駅から送迎してくれます。

終点の梅ヶ島温泉で下車すると、いかにも秘境といった趣きです。近くには安倍の大滝という日本の滝百選に数えられる大きな滝があり、観光することも可能です。

また冬は道が封鎖されていますが、安倍峠からは富士山を遠くに眺めることができます。この安倍峠ですが、紅葉の名所としても知られています。

昭和の雰囲気漂う旅館

現代風のスーパー銭湯を想起させるような温泉ホテルが多いなか、梅ヶ島温泉にある旅館は昭和の情緒漂うものばかりです。バス停からすぐの場所にあるさつき苑もそうで、旅館をお母さんひとりで切り盛りしているようです。

なのでいろいろ融通が効くのですね。わたしもお湯入りのポットを追加してもらえるよう頼むと、快く受け入れてくれました。

わたし以外にも宿泊客、そして日帰り入浴で訪れる客がいました。立ち寄りで入浴することも可能ですが、10時から16時まで部屋を借りることもできます。値段も1800円とリーズナブルで、日帰り客や立ち寄り客が多いのも何となく理解できました。

宿泊の場合、素泊まりと朝食プラン、朝夕2食つきのプランがあります。地元で採れたやまめを使った料理は梅ヶ島温泉の名物です。ただ梅ヶ島温泉には食事処が少なく、日帰り温泉専用の施設が1軒のみでした。

コンビニエンスストアも一切ありません。それにさつき苑には冷蔵庫が部屋に設置されていませんでしたので、素泊まりで宿泊するのは少し不便ではないかと思います。

部屋は5畳+3畳で、こたつの置かれた小さなスペースとテレビや布団が置かれた居間から成り立っています。2階にある部屋の窓からは、外の眺めを拝むことができました。1人で宿泊するには広すぎるくらいですし、2人でも十分といったところでしょうか。ただトイレが共同でしたので、トイレのたびに部屋を出ないといけなくて多少の不便を感じました。

ゆっくり過ごせる温泉

宿泊者の場合、朝の7時から夜の22時まで入浴することができます。1階の奥に大きめの浴場と小さめの浴場があり、昼間は男性客が多いのか大きいほうの浴場を使用し、日帰り客のいなくなる時間には小さい方の浴場が男性専用になりました。どちらも経験できたのは宿泊者の特権でしょうか。

浴場自体は老朽化しているのですが、泉質自体には大変満足できました。近くにある岩風呂が源泉で、そこからお湯を引っ張ってきています。源泉掛け流しな上に、温めのお湯と熱いお湯の2つの浴槽があるので適宜使い分けができます。温めのお湯は加水しているのでしょうか。熱いお湯は黄色に帯びているのに、温めのほうは無色でした。

それほど大きな浴槽ではありませんでしたが、入浴時間が被ることがなくほぼ貸し切り状態でした。1回につき30分〜50分くらい入浴できたのではないでしょうか。部屋でテレビを見ながらのんびりと過ごし、合間に温泉に入るの繰り返しでいい骨休めになりました。

どのくらいオススメの旅館なのか

現代風の温泉ホテルと違い、過剰なまでのサービスを期待するのは酷というものでしょう。ホテルのレビューでサービスへの不満を散見しますが、実際には大して気にならないことが多いです。

さつき苑は効能のある温泉でゆっくりと過ごしたい方、秘境にある昭和の風情漂う古い旅館でゆっくりと過ごしたい方向きの旅館でしょう。チェックインが13時でチェックアウトが翌日の11時とかなり長く1日中ゆっくりできるので、温泉を満喫できるのではないでしょうか。